今回はちょっと趣向を変えて、毎日仕事に追われているシステムエンジニアの方に向けて、ベテランの域に入った筆者の経験を交えて記事を発信したいと思います。
ちなみに会社側が内緒にしておきたいような話もありますので、なにかしら参考になれたら幸いです。
また、「オレは会社の仕事が充実してるぜっ！！」って方は読んでも共感できるところが少ないと思うので、スルーしてください。そして、ＩＴ企業の中でも自社内開発の方は、仕事の色が違うので対象外となります。
当記事には比較的ブラック寄りな話も出てきますが、大前提としてシステムエンジニアの会社が全て当記事に出てくるような会社というわけではありませんので、誤解のないようにお願いしますね。
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出世コースにいても幸せじゃない毎日？
システムエンジニアも３５歳を過ぎてくると、もう完全にベテランの仲間入りです。
一般的にはプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーとして経験をそれなりに積んでいればキャリア的には問題ないですが、プロジェクトの中でプライムを取れないような下請け会社のベテランはそれらの能力を磨けずに、どんどん厳しい状況に追い込まれていくことが多いです。
プライムのSIerはSIerで、お客さんの顔色をうかがいつつ、数字や納期に追われる毎日の繰り返しに気苦労が絶えませんが、ここでは下請け会社側の実態をみていこうと思います。
※こちらも全ての下請け会社に当てはまるわけではないので。あしからず。
厳しい状況と言うのは、出世コースに乗れるか乗れないかだけの簡単な話ではありません。
無事出世コースに入り、自社においてプレイングマネージャーやリーダーになったのは良くても、それからの日々は日中は現場プロジェクトで自社メンバーを束ねながら働き、夜は夜で毎日ではないとは言え、自社作業をこなしていかなければいけない日々が始まります。
当然こんな毎日では目まぐるしく変わる新技術を習得するためのスキルアップの時間なんぞ十分に取れるはずもなく、学習意欲の高い若手にスキル面でどんどん抜かれていきます。そして、そんな若手がスキルの高くない（実際にはスキルが落ちた）上司を見て目標を失い、転職が後を絶たないわけです。
⇒優秀な社員から辞めていく理由の一つ。
当時、筆者が所属していた会社でも、それなりに優秀だった同僚の中堅社員が「会社内に目標となる上司がいない」という捨てゼリフを吐いて辞めていった話があるんですが、なかなかインパクトのある事件でした。
出世コースに入るような優秀な社員の中には、「このままじゃ先が無い」と危険を察知して、退職する者が続きます。上位のポジションが空くのは残っている社員にとっては結構なことですが、結局ループするだけで会社の成長といった点では皆無ですし、そんな会社はしょっちゅう採用活動をしていますね。
社員の福利厚生を謳ってる会社も警戒は必要？
なんとかそのループから脱却しようと、大々的に「やれＢＢＱだ」「やれ飲み会だ」「やれ社員旅行だ」と社員同士の仲の良さをアピールする会社がありますが、表面的なところばかり見ていては本質を見誤ります。
そもそも会社が前面にアピールすべきところは、そんなところじゃないはずです。それに、その費用全て自分達が働いて得たお金から支払われていることを忘れてはいけません。（⇒給料から引かれている）。
最近では、平均残業○○時間というように残業の少なさをアピールしている会社もよく見られますが、実態はどうなんでしょうか。確かに末端の社員や新入社員はそうなのかもしれません。しかし、裁量労働であるリーダー以上の管理職の人たちが気になります。
筆者は転職活動の際に、試しに前職と同じくらいの業界内でのポジションで、残業が少なく社員イベントも多くて、ホワイトさを前面に謳っている会社の面接も受けてみたのですが、二人の憔悴しきっているグループマネージャーが出てきて非常に衝撃を受けたことがあります。
ちょっと探りを入れてみると、やはりなんだかブラックな香ばしい香りがしてきたことを覚えています。「求人に残業○○時間以下って大きく書いてあるんですけど、本当は何時間働いてるんですか？」って心底聞きたくなりましたね。ちょっと聞けませんでしたが。
まぁ、管理作業はみなし残業やら固定の役職手当で時間計上されないだろうし、勉強会やイベントの企画なんかはすべて『プライベートで自主的に』やってるんでしょうね。
筆者自身は一人でいることも好きなタイプとは言え、それほど付き合いが悪い人間ではないんですが、別に会社の人達とそこまでしてベッタリ付き合いたくないわって思ってしまいました（笑）
あなたにとっての幸せを再考する機会
突然の質問でなんなんですが、あなたにとっての幸せって何でしょうか？
出世？お金？仕事のやりがい？でしょうか。
それとも、自由な時間がある事？家族と一緒に過ごす事？趣味などのプライベートが充実している事？でしょうか。
もし、毎日を流されるままに過ごしている感じがするのであれば、この記事を読まれていることは単なる偶然ではなくて、自分の幸せを改めて考えてみる機会ではないでしょうか。
幸い、システムエンジニアは他の業界よりも様々な働き方ができる職業です。
今の会社で、より自分らしいキャリアプランを構築する事でも良いですし、社外にそれを求めるのも選択肢の一つです。
筆者は「自分の仕事は自分で選んでキャリアを再構築したい」と思ったので、フリーランスエンジニアという働き方を選びました。
もちろんリスクは伴いますが、何もしないのが一番のリスクだとも考えています。
それに、ちゃんと働く気持ちさえ持っていれば、大概の不安はなんでもないことだったりします。
自分の未来は決して会社が用意してくれるものではありません。
歳を取ってから、それに気付いても手遅れになる可能性があります。
自分の未来は自分自身で作っていきたいですね！
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